つまらないことをやろう
やりたいことをやるのが人生。
とかいう話があったりするが、僕は最近つまらなそうなことほどやるべきなのではないかと思い始めた。
アート好きのマダム
僕には、たまにご飯に行ったり、アートを見に展示会に行ったりする、年上のマダムがいる。
上京した大学一年生のころから色々な場所に連れて行ってもらいありがたい限りなのだが、
いかんせん、当時はアートなどに興味が特にある訳でもなく、そこまで面白いとは思えなかった。
大学一年生のころなんて、友達と話したり、映画、漫画を見てた方が楽しかった。
そんな、いけ好かない僕に対してマダムは、アートの面白さについてこう話していた。
「アートは、その絵だけだと、ただの絵なんだけど、その時代、場所の歴史を学んでから見るととても面白いのよ」
人は歳を重ねると人生が短く感じる。
これを読んでくれている人は
ジャネーの法則
というのをご存知だろうか。
この法則は、年を取れば取るほど、時間が短く感じるという法則だ。
その理由は、年を取れば取るほど、経験することが既に経験したものが多く
子供の頃の経験すること全て新しい!という状態を脱してしまうからだ。
すでに経験したものが多いと、人は時間が短く感じてしまうらしい。
小学生の6年間は鬼長く感じたけど、中学、高校、大学と上がるに連れて、時間が短く感じるということは無いだろうか??
あるだろう??
あると言ってください。
つまり、そういうこと。
どうせなら、密度濃い時間を過ごしたい。
人というのは、生きるなら充実した、密度の濃い時間を過ごしたいものだと思う。
そもそも密度の濃い時間とはなんなのか?
人によって定義は様々であると思うが、
僕はぼんやりとすぎる時間ではなく、解像度高く鮮やかにすぎる時間なのでないかと思う。
そう考えた時、僕はジャネーの法則が役に経つのではないかと思った。
時を振り返った時に、
ぼんやりとすぎてしまう時間というのは日々のルーティンを繰り替えしている時が多い。
解像度が高い時間というのは日々が新しい経験であるときが多い。
と思ったのだ。
そこで、意識的に新しい経験を作り出すということが、重要であると僕は思った。
では、どうすれば新しい経験を作り出すことができるだろうか??
僕はその一つとして、つまらない、興味ないことをやることが良いのではないかと考え始めた。
なぜつまらないのかを考える。
え、どうせならやりたいことをやるべきなのでは??
と考える人もいるかもしれない。
もし、その人に本当にやりたいことがあるのであれば、それをやれば良いのではないかと思う。
しかし、そんな人でもつまらないの価値がわかるように僕はここに残して置こうと思う。
世の中には2種類の人間がいる。
展示会に展示されている様な物に、全く興味がない人間、興味ある人間だ。
ふと、不思議に思わないだろうか。
僕たちは勉強が嫌いであった。数学の数式なんて嫌いだ。
なのに、大学に行くと数学を一生勉強して行きます。
みたいな教授がいるのだ。
この、数学を一生勉強してしまう人、数学を一生好きじゃない人。
ある物事に興味ない人と、興味がある人の違いは何なのであろうか。
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それは、知識、経験の差であると思う。
物事に対して、つまらないと感じてしまう人は、物事に対しての知識、経験が足りないから、つまらないと感じてしまうのだと思う。
ここで、マダムの話に戻るが、僕はアートに対して興味が湧かなかったのは、アートが作られた時代の背景知識の欠如、人生経験そのものの欠如があると思う。
それに対してマダムは、アートが作られた時代、歴史の知識、社会に出て長い期間働いてきた事による人生経験。
これらがマダムがアートを面白く感じる大きな要因になるのではないかと考える。
つまらないを感じることはチャンスである
つまるところ、つまらないと感じる物事は自分の知識、経験が薄い分野のためにつまらないと感じるのである。
ということは、つまらないと感じるものは自分がまだ経験したことがない分野であり、それを学ぶことは
新たな経験となり、人生の充実に要因するのではないのかと最近の僕は思った。
つまらない興味ない分野に触れ合うことで、自分にはその分野の知識がないことが分かる。
その分野は、新しい経験に繋がることが多いので、時間が遅く、長く流れるということであると思う。
だから、もし最近ルーティンが多いなぁとか、いつの間にか。。。
とか感じることが多くなったらあえて、興味のない展示会などに行って見るのは良いのではないだろうか。
つまらなさを感じ、自分の知識の無さを自覚し、その分野の勉強に新たにチャレンジして見てはどうであろうか。
かの、金八先生、武田さんもこんなことを言っていた。
「若さとは、分からない、悩みだ」
若さを永遠に保つ秘訣は、分からないことを増やす。それについて悩む。ということなのかもしれない。